風景を撮影する方法(ハンディカム)
ハンディカムで風景を撮影する方法(紅葉など)
「ビデオカメラは初めて」という初心者の方でも、少し気をつけるだけで映像がグレードアップします。人に見せることを意識して撮影し、繰り返し見たくなるような映像作品にチャレンジしてください。
目次
内容
説明
事前準備
-
バッテリーを充電しておきましょう。
予備のバッテリーがあると安心です。 -
内蔵メモリーやメモリーカードの残量を確認しましょう。
[MENU]-[セットアップ]-[メディア情報]で確認できます。メモリーの残量が少ない場合は、データをパソコンや外付けハードディスクにバックアップしてから、カメラやメモリーカードのデータ消去して、空きを増やしましょう。また、予備のメモリーカードを用意しておくと安心です。
-
三脚や一脚 があれば用意しましょう。
風景の撮影には三脚がおすすめです。映像が安定し、見やすい映像になります。三脚使用時は、手ブレ補正を [切] にしてください。(手ブレ補正機能の誤反応を防ぐため)
- 三脚や一脚は通行の妨げにならないよう、配慮して設置しましょう。場所によっては三脚や一脚の使用が規制されている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
-
現地の地図や天気予報、イベント情報などをチェックしておきましょう。
-
同じ場所でも、日中と夕暮れ時ではまったく違った映像を撮影することができます。ねらった時間帯に撮影できるようにタイムスケジュールを決めておきましょう。
-
カメラの設定をしておきましょう。
- 設定方法はカメラによって異なります。設定方法について詳しくは取扱説明書をご覧ください。
手ブレ補正
手持ち撮影の場合、[手ブレ補正]を[アクティブ]または[スタンダード]にします。
- 手ブレ補正の設定は、ズームしても手ブレを軽減できる[アクティブ]設定をおすすめします。
三脚使用時は、手ブレ補正機能の誤反応を防ぐため、[切]に設定します。
おまかせオート撮影
[おまかせオート撮影]がおすすめです。カメラが自動的に撮影シーンを認識し、最適な設定で撮影できます。
- マニュアルで設定すると[おまかせオート撮影]が解除されます。撮影後はおまかせオート撮影に戻すのを忘れないようにしましょう。
撮影画面に が表示されている場合はアイコンをタッチすると[入]/[切]の設定ができます
- カメラによっては、本体側面に ボタンがついています。
撮影
撮影を開始する前に
手ブレや傾きに注意
-
ハンディカムには手ブレ防止機能がありますが、三脚を利用すると確実に安定した映像を撮ることができます。
-
手持ちで撮影する場合は以下の点に注意してください。
-
グリップベルトを締め直し、手のサイズに合わせましょう。
-
足を肩幅ほどに広げ、肘と脇をしっかり締めましょう。腰のあたりに構えると比較的安定します。
-
壁や木にもたれたり、いすやベンチにのせて撮影するなど、周りにあるものを利用しましょう。
-
-
カメラの撮影設定で「グリッドライン」(カメラによっては「ガイドフレーム」)を表示すると、水平になっているかどうかを確認することができます。
撮りたいものや構図を決めてから撮影ボタンを押す
-
肉眼で見るのとは違い、カメラで撮影するときには見せたい部分を強調したり、見せたくない部分を避けたりすることができます。素晴らしい景色を目にするとすぐに録画を開始したくなりますが、まずはじっくりと周りを見渡し、ポイントとなるものや見せたいものを決めましょう。その上で構図を決め、映像の流れを頭の中で思い描いてから録画を始めると、後で編集が楽ですし、見やすい映像になります。
撮影の基本テクニック
フィックスが基本
-
映像作品の多くは、フィックス(固定ショット)が6割を占めています。
-
カメラを動かすのではなく、川や滝などの水の流れ、雲の影、人の動きなど、動くものが入った景色をカメラを固定して(フィックスで)撮影しましょう。
いろんなシーンをつなげる
-
ロングショット(引き、遠景)、クローズアップ(寄り、近景)の両方を撮影しましょう。
-
紅葉の季節であれば、色の違う紅葉をおりまぜたり、紅葉以外の風物(花、動物、昆虫、木の実など)も撮影しましょう。
-
看板を撮影したり、最初にナレーションを入れるなどして、撮影した場所がわかるようにしておくとよいでしょう。
-
美しい映像でも、ひとつのシーンが長く続くと、見る人が飽きてしまいます。5秒から6秒のカットをつないでいきましょう。長めに撮影して、あとで編集しても結構です。カメラやパソコンでカット編集ができます。本ページ内の編集を参考にしてください。
ズームやパンニングはゆっくりと、最初と最後にフィックスを入れる
-
ズームレバーの操作に慣れないうちは、ズームが早すぎたり遅すぎたり、ぎこちない動きになりがちです。時間のあるときに練習しておくとよいでしょう。参考もご覧ください。
-
あくまでも基本はフィックスです。ズームやパンニングをする前後に4~5秒はフィックスを入れましょう。
-
ズームやパンニングを多用した映像は、落ち着きがなく、見る人が疲れてしまいます。ひと続きの映像の中でズームやパンニングは一回程度に抑えましょう。アングルを変える場合は一度撮影を停止し、ズームや位置を変えてから次のカットを撮影するとよいでしょう。
- パンニング(パン=パノラマ)⇒左から右、または右から左への動きで、一度に一方向が基本です。行ったり来たりしないようにしましょう。雄大な風景の広がりを表現したいときに使うと効果的です。
- 参考
-
ズームレバーでズームするのがうまくできない場合は、液晶画面内左端に表示される「W」「T」を利用しましょう。「W」または「T」を押している間一定の速さでズームされますので、滑らかにズームをすることができます。
- お使いのカメラによっては、液晶画面の横に「W」「T」ボタンがあります
W(Wide):ワイド・広角
T(Telephoto):テレフォト・望遠
構成(カットつなぎ)の例
さまざまなカットを組み合わせる具体的なテクニックをご紹介します。
構図
代表的な構図をご紹介します。少し注意するだけでも、映像が格段にグレードアップしますので、ぜひ構図にこだわってみてください。
水平分割は 2:1または1:2
どちらかを広く見せたいかで構図を決めます。
三分割
画面を水平方向に3分割、垂直方向に3分割する線を引き、その交差する点に被写体やポイントを置くと、バランスの良い構図になります。
- 参考
-
カメラの撮影設定で「グリッドライン」(カメラによっては「ガイドフレーム」)を表示すると、画面を3分割した目安のラインが表示されます。水平を保っているかを確認するのにも便利です。 外側の枠は、フルピクセル表示機能のないテレビの表示エリアを表しています。 慣れないうちはグリッドラインを利用して、感覚をつかんでください。
三角構図
主要なポイントを結ぶと三角形になるような構図です。もっとも安定した構図と言われています。
対角線構図
画面を斜めに2分割した構図です。この例では、俯瞰した位置から撮影し、視線を画面の奥に誘導することで、構図自体で動きを出しています。
対称構図(シンメトリー)
左右対称または上下対称の構図です。
湖面に映る逆さ富士などもシンメトリーの代表例です。三角構図もシンメトリーの応用です。自然界で完全なシンメトリーはありませんが、近いものを探して画面に収めると、均整のとれた美しい映像になります。
- 参考
-
撮影のテクニックについては、セミナー動画もあわせてご覧ください。
撮影後の楽しみ
再生
-
HDMI端子を搭載したテレビと“ハンディカム”をHDMIケーブルで接続することで、ハイビジョン画質で再生できます。
-
「ハイライト再生」機能搭載の“ハンディカム”は、「顔検出機能」などの情報を基にカメラが自動的にシーンを選択しBGM付きで再生してくれます。 詳しくは、以下のページをご覧ください。
-
プロジェクター内蔵の“ハンディカム”では、撮影した映像を投影することで、シアター感覚で映像が楽しめます。
パソコンや外付けハードディスクに保存
パソコンに保存
PlayMemories Homeをパソコンにインストールして、ハンディカムで撮影した映像をパソコンに保存。 そのあと編集やディスク作成などをすれば、さらに楽しみが広がります。
PlayMemories Homeの動作環境をご確認の上、パソコンにダウンロード、インストールしてお使いください。
編集
動画編集
PlayMemories Homeを使えば、保存した動画の不要な部分をカットしたり、動画と動画を結合して素敵な作品にすることができます。
動画から静止画切り出し
カメラ本体の操作やPlayMemories Homeで、動画の中の1シーンを切り出して、静止画(写真)を作成できます。
- カメラ本体の操作は、取扱説明書の「動画から静止画を切り出す」または「動画から静止画を作る」をご覧ください。
DVDやブルーレイディスクに残す
-
ブルーレイディスクレコーダーやDVDレコーダーを使ってダビングする方法はこちらを参考にしてください。
- お使いのレコーダーやハンディカムの取扱説明書もあわせてご確認ください。
-
Windowsパソコンをお使いであれば、PlayMemories Homeでディスク作成ができます。作成できるディスクの種類や、対応しているファイル、操作方法について詳しくはこちらをご覧ください。