紅葉を撮影する方法(サイバーショット)
紅葉を撮影する方法(サイバーショット)
紅葉や花など、秋から冬にかけての風景を撮影するテクニックをご紹介します。
目次
内容
説明
事前準備
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バッテリーの充電をしておきましょう。予備のバッテリーがあれば安心です。
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メモリーカードを忘れずに挿入しておきましょう。連写する場合など、たくさん写真を撮りたい場合は、容量の大きいメモリーカードがお勧めです。
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三脚使用時は、セルフタイマーを[2秒]に設定し撮影すると、シャッターボタン押下時のブレを防止できます。
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三脚や一脚は通行の妨げにならないよう、配慮して設置しましょう。場所によっては三脚や一脚の使用が規制されている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
カメラの設定
カメラまかせでカンタンきれいに撮影
[プレミアムおまかせオート]、 [おまかせオート]または[SCN(シーンセレクション)]の[風景]に設定すると、カメラが撮影シーンを自動で見分けて最適な設定に調整するので、カンタンにきれいな写真が撮れます。
それぞれのモードの違いについては、以下のWebページをご覧ください。
明るさ(露出)を変えてみよう
状況や被写体によってはイメージしていた明るさと、カメラが適正だと判断した明るさが異なる場合があります。 「自分好みの色を出したい」という場合は、撮りたいイメージにあわせて明るさ(露出)を変えてみてください。
明るさ(露出)を変更する
[MENU] → [明るさ(EV補正)]で変更します。
詳しくはお使いのカメラの取扱説明書やユーザーガイドをご覧ください。
明るい被写体はプラス補正、暗い被写体はマイナス補正をすると、見た目に近い写真になります。
また、色については一般的には以下のように補正するとよいといわれています。
- 黒や赤 → マイナス補正
- 白 → プラス補正
【+-0】
明るくすがすがしい雰囲気です。
【-0.7】
露出をマイナスに補正するとしっとりとした色合いになり、見た目に近い色になりました。
- 参考
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ブラケット撮影ができるカメラでは、露出を段階的にずらして複数枚連写できます。
ホワイトバランスを変えてみよう
ホワイトバランスは、おおむね以下の設定のときに変更できます。
A(絞り優先)、P(プログラムオート)、S(シャッタースピード優先)、M(マニュアル)
- カメラによって設定は異なります。詳しくは取扱説明書やヘルプガイドを参照してください。
「AWB(オートホワイトバランス)」ではイメージどおりの色が出なかったり、イメージをちょっと変えてみたいときなどに、ホワイトバランスを変えると色味が変わります。 下の写真は、天候は曇り、木々に囲まれた地面の落ち葉を撮影した場合の撮影例です。
- 状況により効果が変わるので、必ずしも同じ効果が得られるとは限りません。
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「AWB(オートホワイトバランス)」に設定し撮影
午前中の撮影ですが、曇っているため光が少なく、暗い色になりました。
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写真上から「太陽光」「曇天」「日陰」に設定し撮影
3つの設定ではあまり差異はありませんでしたが、いずれも温かみのある柔らかい秋らしい色になりました。
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「電球」に設定し撮影
青みがかった寒色系の色味になりました。
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「蛍光灯:白色」に設定し撮影
赤みが強調されビビットな色味になりました。
写真の撮りかた
光の向きを意識する
同じ被写体を撮影しても、光の当たり方によってイメージが大きく変わります。光の向きと被写体の位置関係を意識して撮影してみましょう。光の当たり方は大きく分けて、次の3つに分類されます。
1.順光 | 2.サイド光 | 3.逆光 |
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順光
被写体に対し、正面(カメラ側)から当たる光を順光といいます。
撮影者が太陽を背にして、被写体に正面から光が当たっている状態です。
被写体に直接光が当たるので、色や形をはっきりと正確に描写することができます。
サイド光
被写体に対し、横方向から当たる光をサイド光といいます。
被写体の横や斜め横から光が当たっている状態です。
被写体に光と影ができるので、立体感のある写真になります。
逆光
被写体に対し、背後から当たる光を逆光といいます。
撮影者が太陽の方を向いて、被写体の背後から光が当たっている状態です。
光が葉を透かして、きらめくような写真を撮ることができます。葉や花びらなどの薄い被写体の透明度を表現できます。
代表的な構図
構図は写真の良し悪しを決める重要な要素です。構図を考えて撮影すると、写真が格段によくなります。また、同じ被写体を撮影しても写真の印象が違ってきます。さまざまな構図を意識して撮影してみてください。
三分割構図
バランスのよい構図の基本です。
画面を水平方向に3分割、垂直方向に3分割する線を引き、その交差する点に被写体やポイントをもってきます。
慣れないうちはグリッドラインを利用して、感覚をつかんでください。
同じ花が並んでいる中で最も大きな一輪を右下に配置することでポイントがうまれバランスがよくなりました。
対角線構図
画面を斜めに2分割した構図です。動きやリズム感、躍動感を表現するのに適しています。
左上にすっと伸びていく植物と右上に少しずつ広がっていく入道雲をななめ半分ずつに配置したことで動きが感じられる一枚になりました。
三角形構図
主要なポイントを結ぶと三角形になるような構図です。
画面に安定感がうまれます。
末広がりの木と右下から画面の奥に向かう道が三角形を形作り安定感をもたらしています。
日の丸構図
画面の中心に被写体を配置します。
周囲に無駄な空間が多いと平凡な写真になってしまいますが、うまく利用すれば主役を強調し、力強さを感じさせる表現もできます。「撮りたいもの」をはっきりと主張することができます。
葉脈がきれいにでている葉を中心に、背景のぼけ具合が美しく雰囲気のある写真になっています。
濃い緑の中にピンク色の花が浮かびあがり、色の対比が美しい写真になっています。
縦位置での撮影
人間の視覚は横長です。
縦位置で撮影すると、人の視覚と違うので新鮮なイメージになります。
迷ったときは、縦横両方撮って、見比べてみてください。同じ景色を撮影しても印象が変わってきます。 縦位置は、横長のテレビでの再生には不向きともいえますが、はがきに印刷したり、写真用紙に印刷して飾ると素敵です。
横位置は、落ち着きや安定感、広がりを感じさせます。
縦位置で撮影すると、視線が上に向かい、木が高く伸びてゆくようなイメージになります。木々に圧倒されるような力強い表現もできます。
冬枯れの木と長く伸びる影は、縦位置での撮影が効果的です。秋から冬にかけての季節ならではの味わい深い一枚になります。
こんなときはどうする?
ブレてしまう
三脚を使用すると、夕暮れどきや日陰での撮影などシャッタースピードが遅いときでもカメラが固定されているので、ブレずに美しい写真が撮れます。 おすすめの三脚は こちら をご覧ください。
また、セルフタイマーを[2秒]に設定して撮影するとシャッターボタン押下時のブレを防止できます。
構図が決まらない、水平を保てない
グリッドラインを利用しましょう。
[MENU] - [設定] - [撮影設定] - [グリッドライン] を「入」にすると画面を縦横に分割した構図の目安の線が表示されます。
- 撮影した画像に線は表示されません。
「電子水準器」を搭載しているカメラでは水平やアングルの傾きを確認することができます。